2022年1月24日月曜日

スマホが無い時代にバンコクに渡った話。

Twitterでスマホが無い時代にバンコクに渡って生活していたことを

ちょっと書いたところ、多くの方に共感していただけたので

その話を少しだけ。




自分がバンコクに渡ったころは、スマホは無く、

携帯と言ってもどっぷりガラケーで

インターネットが自由に繋がる代物ではありませんでした。


そこで大切になるのが「地球の歩き方」の最後の方に載っている

バンコクの主要地区のざっくりとした地図。


その地図をジーンズの後ろポッケに入れて、

地図を回転させて、こっちかな?あっちかな?

とバンコクをさまよいながら散策。


てくてく歩いていると味のある店に出会う。

迷いながらも恐る恐る席に座ってみる。


出されるメニューで美味しそうな写真を指差して注文。

地球に歩き方に載っているタイ語を駆使。


物珍しいからきょろきょろしていると

店員が話しかけてくることもしばしば。


アロイマイ? アロイカップ。

こんなレベルの会話でも、

すっごくタイ語で会話している!なんて気分になれたものでした。


続けて英語とちょっぴりだけ会話本を頼りにタイ語で

頑張って会話を続けていると、

何言ってんだか正確にわからなくても

勝手に理解できた気分になったものです。


地図をぐるぐるして偶然出会った店だから、

もう行き方はわからないけど、

強烈に記憶に残っていて、20年くらい経った今でも思い出すことできます。


地図を見ながら歩いていると、

タイの人が道を教えてくれることもしばしば。


自分の地図を手に取り、ぐるぐる回しながら、

「こっちに行きたいなら、あの路地を・・・」

とか説明してくれているタイの人に、

近くにいた他のタイの人も集まってきて

あーでもない、こーでもないと手伝ってくれました。


路地で味わった温かい思い出です。


携帯も無いあの時代に、地図をたよりに

歩き回ったときが、本当に一人で旅をしている強い感じがあり、

刺激的で楽しかったです。


その後、タイで本格的に移住を決意し、

約15年タイで生活していました。


バイクにも乗っていたので、行動範囲は広く、

バンコクの様々なところをバイクで散策もしました。


すると、デジャブみたいに脳に電気が走る瞬間がありました。


あ!!この場所・・・

あの時さまよっていた場所だ!


こんないつも使っているメイン道路の近くだったんだ^^;

なんて、バイクに乗っているときは、

もう新鮮な路地なんてほとんど無いので、

あの頃の新鮮な記憶と今の全く緊張感の無い慣れた感覚が

混じって不思議な気持ちになったことを思い出します。


Twitterでちょろっと書いたことをきっかけに

ぶわーっと記憶が蘇ってきたのですが、

そのごくごくごく一部をちょっと書いてみました。


もしご興味があれば、

また想い出を書きますね。

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