2022年1月10日月曜日

タイの食費が日本より安くて良いという話の盲点


タイの食費が日本と比べて安いから良いという意見があります。


それは短期の旅行者にとっては良いことですが、

長期移住者にとっては良いことばかりではないのです。


タイ人の平均寿命は日本人の平均寿命と比べると

約9年短くなっています。


その原因には様々あるでしょうが、私は食事にあると考えていました。


現地レベルで生活していたことがある自分にとって

タイ人の食べる食事は、かなり衛生面、栄養面で問題があると感じていました。

特に屋台などでのご飯です。


まず、基本的なことでお皿の衛生面です。


お皿を洗う場面を見たことがありますか?

私が良く見ていたのは大きなタライにお皿を入れて、

そのまま水道のある場所にもっていく。

汚いスポンジでなでるように洗うのみ。


そもそもタライの中が汚い。

お皿には若干の泡が残っていてもお構いなしで

汚いタオルで仕上げ拭きをして、

あとは自然乾燥で終わり。


スプーンやフォークも同じ。

洗剤が残っているお皿でご飯を食べることになります。

ティッシュで拭いても自然乾燥していたら拭きとれません。


自分が過去行った屋台で最悪だったのが、

水道が近くにない屋台です。


タライが3つ用意してありました。

食べ終わった皿が入るタライ。

その次が洗剤で洗った皿が入るタライ。

最後は仕上げにゆすぐタライ。

順番に皿が移動していく仕組み。


程度の差はあれ、全て泡立っていました・・・



あとは、油。

油の交換なんてほぼしません。


1日に1回交換している可能性すら低く、

数日使っていることなんて当たり前。

上澄みのおこげなどの汚れだけすくって捨てる程度です。


日々の生活で紫外線とか、サプリなどで

抗酸化を気を付けている方々も多くいますが、

そもそも食事の油が酸化しまくっていますので、

体内に吸収されるものの質の低さが健康に直にダメージを与えます。


そして食材。

農薬事情がどうなっているかなんて気にしません。

日本なら問題になるようなこともタイではスルーです。

農薬はかなり危険だと思ってよいと思います。


さらに肉類の質も問題です。

直射日光に当たったままの肉はかなり厳しい状態になっていますが、

火を通すことで何とかセーフという状態です。


質の悪い屋台だと焼いて余った肉もさらに再加熱して

販売すればOKと考えている店主もいます。


どんなに気を付けていても1年に数回は地雷を踏んでしまい

トイレのそばから離れられない

ということはタイの長期滞在者あるあるです。


さらに調味料も味の素をガンガンに使っているので、

肌が弱い人は食べたあとにかゆくなる人もいます。

水を大量に飲みたくなることもあります。

塩、砂糖も多いです。油が多いのは当たり前。


栄養面でも偏りがありますので、

屋台飯ばかり食べていたら体を壊してしまいかねません。


旅行で来るなら、そのような食事でも

長くても1週間程度でしょうから問題はありません。


でも、長期滞在者は、そのような食事が数か月、数年続くので

寿命にかなりのダメージを与えてしまうことになってしまいます。


だから、長期滞在者はそれなりの食事がとれるお店に行く必要があり、

そうなると食費がかさんでしまうことになります。


それなりに衛生管理されたお店で食べれば、

パッタイが150B~200B弱だったりします。


そのような経験のある長期滞在者は

安易にタイは食費が安いから良いという意見に

疑問を呈したくなるのです。


食事が安いからタイに住みたいという意見も悪くはないのですが、

もし、長期的な健康面で考えると厳しい現状があるということは

理解しておく必要があるのかなって思います。


寿命はプライスレスですから。


ただ、その問題を度外視するほどの魅力にあふれているのがタイ

健康よりも大切なものがあるという価値観だってありです。


結局は個人の価値観の違いで、

他人がとやかく言う必要もないこと。


自分もかつては健康オタクでしたが、タイに行って

細かいことは気にせず、砂糖、味の素じゃぶじゃぶの生活も

していた時期がありました。

それも良い思い出です^^;

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