残念なことに涼しいバンコクは
もう終わってしまったようです。
朝から暑く、昼も扇風機無しでは厳しくなりました。
今日は息子の学校の学費を払うために
銀行に行きました。
別に日本で銀行に行っても
何も刺激的なことはありませんが、
ここバンコクではたかが銀行でも
自分の考え方に刺激をくれます。
自分の番号が回ってきて
窓口に行くと、面白い光景を目にすることができるんです。
窓口のお姉さんのカウンターわきには
自分の携帯電話が置かれています。
しかも銀行の電源でバッテリーチャージ中。
そこまでなら
まぁたまたまお客さんから見えるところに
置いただけだよねってなりますが、
さらにここから日本ではありえないことがあるんです。
その携帯から音楽が流れているんですw
日本ではありえませんよね。
自分の好きな音楽を
銀行の電源から充電中の自分の携帯から
流しながらの業務。
銀行ですよ。
日本ならしーんとしている窓口ですが
ポップな音楽が流れているわけです。
こっちの肩の力が自然と抜けます。
さらに、奥から出てきた新しい銀行員さんが
「私、今日は冷たい水が飲めないから辛いわぁ」
と話しながら登場。
劇団ひまわり主催の
なんか銀行設定の舞台を見ているようですw
もう一人の接客中の店員さんの後ろにたっていた
ちょっと偉い立場の人っぽい女性と雑談。
窓口はカオスです。
私の店員はポップス聞きつつ。
他の店員は雑談。
で、私の隣のお客は
用件を終えて帰るも、
出口のところで通帳を窓口に置きっぱなしで
店員から笑われながら声をかけられ、
お客も笑いながら受け取る。
何ともゆるーい空気が流れていました。
これで店員がミスしていたり、
業務が遅ければ
さすがにイラッとしますが、
別段業務に支障はなさそう。
お金数えるのも機械だし、
あとは振込みだけミスらなければ
いいわけです。
国民幸福度数なんて言葉がありますが、
ここで働いている人たちの笑顔あふれる
仕事ぶりを見ていると
確実に国民幸福度数高いだろうなって感じました。
日本はありえませんよね。
完全に接客用の笑顔を作り、
お客様は神様です的なサービスをしてくれます。
こちらもそのクオリティは当然だと思っているんで
別段感謝するわけでもなく
店員と客は淡々と業務をこなし、こなされ、
記憶に残ることなく銀行を後にするはずです。
ここバンコクの仕事ぶりが
最高だなんていうつもりもありませんし
思いもしません。
ただ、銀行員はこう言ってそうです。
「お客様は神様です?この日本人は何言ってんのw
お互い人間でしょ。
ただ、私は銀行業務をする。あなたは利用したい。
それだけ。
お互い今日1日楽しみましょーよ♪」
って感じなのが
伝わってくる仕事ぶりでした。
こうやって人生を楽しんでいる姿は
私たちが忘れているちょっとした
人間味を思い出させてくれるような気がします。
働き方は人それぞれ。
何が正解と答えを出すつもりもありません。
ただ、感じたことを書きました。
バンコクにいると
肩の力が抜けて
何からくな気持ちになれるのは
こんな人々の笑顔に接するときだな
って感じた1日でした。