2020年8月31日をもってバンコクの伊勢丹が閉館となりました。
前々から閉館だとは聞いていたんですが、
31日になり、Twitterでアップされた画像を見ていたら
どうにもこうにも行きたくなってしまい、バイクで向かいました。
自分の中で区切りをつけたかったんです。
初めてタイに来たのが大学生のころでした。
昔はセントラルワールドではなくて
ワールドトレードセンターという名前のショッピングセンターの横に
見慣れたISETANの文字にちょっと安心感をおぼえました。
タクシーに全く通じない。
で、「ぱい うぁ~てぇ~」というと通じることを編み出して喜んでいましたw
友達と伊勢丹内のお店でタイ飯の弁当を買って
ホテルで食べたのを思い出します。
まだ屋台で食べる自信がなかったのですが、
タイ料理は食べたかったのでありがたかった。
約20年前はここを象も歩いていたな・・・
バナナをあげた記憶があります。
ヤムウンセンなど知らなかったので、
写真を指差して注文したサラダについていた緑の小さい唐辛子。
こんなパラパラあるんだから食べられるだろうと思って
半粒かじった夜。
10分以上涙を流してのたうち回った記憶もあります。
そして月日は流れ、
自分がタイで働き始めたころ。
戦勝記念塔方面の1ヶ月4500bのアパートに住んでいたので、
毎朝スクビまで歩いて、そこから赤バス。
だいたいISETANの向かい辺りで
8時の国歌が流れるので立ち止まっていました。
仕事終わりはISETANの前で生演奏を聴きながら、
屋台で買った甘いアイスコーヒーを飲んで
出店の明かりで読書をしていました。
アパートに帰っても寂しいからです。
当時は伊勢丹で買い物できるほどの給与は無かったけど、
伊勢丹は毎日のように眺めていた場所でした。
子供ができてからは伊勢丹の上にある紀伊国屋に頻繁に行くことになり、
そのときに伊勢丹の中を通っていたので、外側からではなく内側に入って頻繁にお世話になりました。
そうそう。
紀伊国屋前にあるお好み焼き屋によく行ったな・・・
伊勢丹は自分にとって思い出が詰まっている場所です。
なので、どうしても写真ではなく
この目で見ておきたく、
31日の夕方、思い立ってバイクで来ました。
ISETANの両脇に青いカーテンが。
最後は幕を閉じるのかな・・・
入ってすぐに花と「I」の文字。
何かお葬式みたい(^^;
館内は密も密w
日本人よりタイ人の方が多いようです。
にぎわっていました。
でも、そんなことより懐かしい当時の気持ちが蘇って蘇って。
1階から一通り見て、
マックでアイスコーヒーを買ってから
外で座って伊勢丹を眺めながら飲んでいました。
こんなにISETANの文字をまじまじと見たことなかった・・・
けっこう古い。歴史を感じます。
自分が座っている場所も全く様相は違います。
昔はもっとタイっぽい屋根のある通路があったし、
階段で坂みたいになっていて座れる場所もありました。
どれくらい座っていたかな。
私の他にも年配の方でずっとISETANを眺めて座っている人もいました。
人それぞれ思い出があるんでしょうね。
自分の中で区切りをつけたくて来ましたが、
来てよかったです。
自分の中で思い出を収めることができました。
お世話になりました。ありがとう。