タイより日本をことさら悪く言うタイ在住者がいますが、
本当にタイより日本が悪いのかと考えると
個人の価値観によって変わってくるジャッジだし、
個人の価値観を刺激する話題なので難しいものです。
私はタイと日本を比べたら、
疑いの余地もなく日本の方が良いと感じています。
でも、老後はゆっくりとタイで暮らそうと考えています。
それは老後になるころの価値判断基準は今とは全く違うからです。
タイより日本を悪く言うタイ在住の方が多い理由を少し考えてみました。
もしかしたら言語による情報量の違いかもしれません。
日本にいるとニュースなどは全部日本語です。
自然と日本に対する悪い情報もたくさん耳に飛び込んできます。
基本的にネット上もテレビのニュースも
マイナスの情報で溢れているような感じがしています。
統計的に調べてはいませんが、
多分、調べてみてもマイナス情報の方が多いはずです。
すると、自然と日本に対して厳しいジャッジをする人が
増えてくるのではないかな?という気がしています。
一方、タイにいるとタイのニュースは当然タイ語なので
多くの人がニュースを見ていないはずです。
新聞も雑誌もテレビも見ないで、
わずかに手に入れるタイの情報といえば、
ネットの記事か、誰かのツイートくらいです。
すると、タイの国に対する情報が圧倒的に少ない状態で、
自然とタイの悪い部分は体験の範囲に限られてきます。
しかし、生活パターンは日本人界隈からあまり出ないので
自然とタイの体験も限定的で、
タイの偏った一部しか見えていない状態になります。
結果として、日本の方に厳しめのジャッジをする
タイ在住の人が増えるのではないでしょうか。
私はタイにいて、タイの情報をたくさん耳にしてきました。
だからこそ、タイに対して厳しいジャッジをしてしまいがちで、
在住15年の半分以上は、ため息で政府やら、上級国民やらの
動きを見ていました。
どローカルな生活もしてきたので、
どローカルなタイ人との付き合いも多くしてきました。
だから日本に帰ったとき、
できるだけ公平な視点で両国を比べたら
日本の方が良いというジャッジになります。
でも、それは今の自分の状況を踏まえてのジャッジであり、
属する会社、立場などでジャッジは変わるものです。
菅首相に対して悪いジャッジをするタイ在住日本人は
タイの首相の言動を正確にジャッジできていない気がします。
日本人がコロナ禍でしている行動をニュースで見て悪く言っても、
タイ人がコロナ禍でしている行動はニュースで見ていないはずです。
各個人が自分なりの基準をもっているはずですが、
もしかしたらジャッジの基準が偏っているのではと
考えてみるのも良い気がしています。