2017年6月27日火曜日

人間が人工知能にぬかされる未来/人工知能は天使か悪魔に

NHKで「人工知能は天使か悪魔か」
という番組がやっていて飯を食べながら
何となく見ていたんですが、
途中から飯ではなく、テレビが主役となり、
完全に見入ってしまいました。

人工知能は天使か悪魔か


その時感じたのが、
人工知能が主役となる未来は
確実に近い未来に現実となるということです。

今までは現実になるんだろうな・・
レベルでしたが、
今では「確実に」です。


ちょっと前から人工知能とプロ将棋棋士が戦う
将棋の電脳戦というものがやっていました。


自分も子どもの頃から将棋を遊び程度ですが
やっていたんで、興味をもっていました。


ただ、以前見ていたときは、
プロ棋士といってもちょっと見たことあるかな?
程度の人と人工知能が戦って
何勝何敗といった均衡していたイメージ、
最近は人工知能にちょっと押されていた感がありました。


いつ羽生さんと戦うんだろう?
羽生さん負けたら嫌だな・・・
くらいに思っていたのですが、
すでに電脳戦は完全に終了していました。

圧倒的に人工知能の勝利で。

というのも、羽生さんを破った名人が
人工知能と戦い、
完全に、徹底的に負けてしまったんです。


将棋の世界では、
もう人間は敵わないレベルになってしまった。
主催者、棋士、開発者ともども
その事実を認めたからこそ、
今後はもう電脳将棋をやる意義がなくなった。


人工知能が将棋の神に一番近い存在に
なってしまったのです。


開発者は、人工知能同士で
対戦するシステム、
過去の膨大な棋譜を完全にインプットして、
そのインプットから勝手に学ぶシステムを作りました。

そして、今ではどうして強くなっているのか
開発者ですらその要因を理解できなくなって
しまっているそうです。

人間が数千年かかるデータを
人工知能はいとも簡単にインプット、
さらにそこから人間が今まで未開だった
未知なる手筋を編み出してしまっていました。


人工知能の将棋界では
人間の手から人工知能が巣立っています。


タクシー業界でも
人工知能がどの地域にお客がいるかの
未来予測をし、
その制度がベテラン運転手をも凌駕する
レベルになっているそうです。


人間の経験はインプット中心のコンピュータでは
勝てないと言われていたのは過去のこと。

すでにインプットレベルではなく
人工知能が勝手に学び、
勝手にすさまじい精度で
人間の経験値を越えた予測をする未来
現実になっていました。


アメリカのある州では
裁判で再犯率を人工知能が割り出し、
その結果も裁判の刑期を決めることの
一つの材料になっているそうです。

その再犯レベルは
どのようにして出されているかは
完全にはわからないそうですが、
精度はかなり高いようです。


また、韓国では人工知能の政治家を
5年後に導入するつもりで開発を続けているそうです。

人工知能は全ての法律、条約などをを
完全にインプットし、
その都度最適な政策をアウトプットしてくれる
ようになるそうです。

人間であれば
私情が入るところ、
人工知能なら私情を除外しして、
完全に人間全体の利益になる政策を
編み出せることができるそうです。

それだけではなく、
会社の人生制度の中にも
人工知能を入れ、
退職しそうな人を割り出すことが
できるようになっています。


現時点でここまで人工知能が
精度を上げ、人間が頼るようになっているので、
あと数年後には、もっと実用化が
進んでいることでしょう。


こうした人工知能が人間の感覚、
経験値を凌駕する仕事をするとき、
人間にはいったい何が残るのか。


自分の仕事に置き換えて考えることは
どの分野の人でも
必要なことです。


人工知能が教師の変わりになる。
そんなことは不可能だ!
なんて言っていられないほどの精度です。


もしかしたら、
教室にカメラを設置し、
表情の変化、文字の変化などから
いじめの発生を未然に防ぐというシステムが
生まれてもおかしくはありません。


どの進路に進むべきか。
そんなことまで人工知能が
決定する可能性だって大いにあります。

弁護士の仕事も変わるでしょう。
法律を完全にインプットし、
過去の事例もすべてインプットされた
人工知能であれば、
裁判官より正確な審判をくだすことだって
可能でしょう。


こうやって人間の仕事は
どんどん人工知能に奪われていく。

その先に待っている世界は
いったいどんなものなのでしょう。

教師はアイパッドの様な端末をもち、
学習につまづいている児童を
すぐに知らせてくれるかもしれません。


人工知能と人間がうまく協力関係を結び
仕事をするのであれば、
かなり教育的な効果はあるでしょう。


確実に言えることは、
人間は人工知能の足元にも及ばない日がくる
ということです。

その日が急に来るのではなく、
徐々に、日々少しずつ
人工知能は進化しています。


2045年に来るのか、
2050年なのか
はたまた2035年なのか、
そんなことは誤差です。

確実に人間が人工知能に太刀打ちできない日が来るでしょう。

抗うことはムダです。
そんなことを考えるなら、
自分がこの未来に向けてできること、
自分しかできないことを
磨いておくことが大切になるでしょうね。

子どもたちも同じです。
単純に語学が話せるなんてことでは意味がなくなります。
翻訳なら人工知能の方が
圧倒的に上手になるでしょう。

人間と人工知能の違いは何か?
人工知能ができないことは何か?

そこを見定めていくためにも
人工知能の発展を見つめていく必要がありそうです。