高杉晋作が主人公の「世に凄む日日」を再読完了。
再読ってとっても大切です。
昔の自分は理解が浅かった。
歳を重ねた自分だからこそ、
そう感じることがあるんですよね。
その発見が再読の素晴らしさ。
幕末に生きる人たちの小説は
自分に「今の生き方で本当に良いのか?」
と問いを生んでくれます。
短い生涯でも密度が濃い生き方をしている彼ら。
その人生をたどっていくと、
人生は長さではなく、
濃さだということがわかります。
高杉晋作は男としてとても憧れる生き方。
「生きている」
自分は
「生かされている」ではなく、
「生きている」ということにこだわりたい。
誰からか言われたことを
こなすのではなく、
自らやるべきこと、
命を何に使うべきかを考えて行動する。
ただ、漠然と時が流れ寿命が尽きるのを待つのではなく、
しっかりと時の流れの中で
自分で進むべき方向を決めて、
目的に向けて航海をしていく。
世に凄む日日の高杉晋作を通して、
自分の生き方を再確認できました。
新撰組だったり、
坂本龍馬、吉田松陰、高杉晋作・・・
幕末の志士の小説は
自分の心に強い刺激を与えてくれます。
だからこそ、手元に捨てずに置いておき、
また数年後に読み返そうと思うのです。
きっと読むたびに新たな刺激をくれることでしょう。
本棚にある背表紙を見るだけでも
ちょっと心に刺激をプレゼントしてくれる。
本って本当に素敵なものですね。本だけに・・・