2019年9月16日月曜日

【ドラマ化すべき!】破天荒フェニックス【良書】


破天荒フェニックス


読書好きとしてAmazonをちょくちょく覗いていると、
かなりの高評価で気になっていた本です。


ちょくちょくおすすめにも出てくるし、
ビジネス番組などで、破天荒フェニックスの主人公である
オンデーズの社長田中修治さんには興味はあったので
ついに読んでみることにしました。



止められない・・・
ぐいぐい引き込まれて
あっという間に読み終わってしまいました(^^;


いやぁ、最高におっもしろかった!


破天荒フェニックスとは
眼鏡チェーン店オンデーズの田中修治社長のあだ名です。


「破天荒」

大げさではないです。

生きざまが破天荒過ぎます!


田中修治さんがオンデーズという
負債まみれの誰もが0円でも買いたくない会社を
買収するところから物語がスタートします。


これはフィクションではなく現実の話なので、
ビジネス系のTV番組で
オンデーズの躍進については事前に知っています。


成功したという答えありきの話ということが、
高評価なのにすぐに読まなかった理由でもあります。


結果がわかっている物語なんて面白いわけないでしょ?
というちょっとした思いもありました。


でも、田中修治さんの破天荒な決断から
社員との関係が絡み合いながら、
崖っぷちも崖っぷちの経営状況にもかかわらず、
また危機、また危機と次から次へと問題がやってきます。


もう嘘でしょ?!
本当に成功するの?!
って思うほどの局面の連続。


だからこそ、危機を乗り越えたときは、
読んでいるだけの自分も泣けてくるほど感情移入してしまうんです。


自分は経営者としての立場なんで、
田中修治さんの生きざまから学ぶことは本当に多かったですし、
ちょっとやそっとの危機で弱音を吐いてられない
という気分になりました。


やる気もらいまくりです。


そうそう。

読んでいるときは、
ドラマの「下町ロケット」を見ているときの感覚に似ていたんですよね。


だから、この破天荒フェニックスは
絶対にドラマ化した方が良いですね。


下町ロケットに負けない
危機あり、感動ありの超面白いドラマになるはずです!


久ぶりに楽しいノンフィクションものに出会いました。
読んでよかったと心から思える1冊でした。


私は眼が悪くはないんですが、
もし眼鏡を買うことになったら、
迷わずオンデーズを探しますねw


それくらい入っちゃいました(^^
超おすすめなんでぜひ。


破天荒フェニックス


以下、自分の忘備録としてのメモです。
数字は電子書籍でのロケーション番号です。


727
世の中の会社同士は、常に「目立つための競争」をしているわけだから、
その会社を動かしている社員たち自身が「目立つこと」から
逃げてしまっていたら、その企業は、
企業同士の目立つための競争には絶対に勝てないんですよ。

どんなに良いサービスや商品を用意することができたとしても、
お客様に自分たちの存在に気づいてもらうことができなければ
全部が無駄になってしまう。



734
困ったり、悩んだりしていても、
誰かが気づいてくれるのをじっと待っているだけではダメなんです。

自ら解決しようとして行動に移さなければ、
誰も手を差し伸べてくれないし、その人も成長しない。

世の中とはそういう厳しいものでしょう?

それに、みんなが目立つことを避けていたから、
今まで会社に対して不満や意見がたくさんあったのに、
誰も自己主張も問題提起もしようとしない風潮が
蔓延していたんじゃないんですか?

だから、会社がここまでガタガタになってしまったんでしょう?


807
業界一お洒落なメガネ屋さんとして、
ブランディングを確立してイメージを全国で統一していかなければならないと思う。


836
品質の悪いものを売らなければいけないことほど、
苦しくて仕事が嫌になることはない。

商品の品質を改善してあげることができれば、
スタッフの販売に関するモチベーションは必ず上がる。


862
俺の考えているコンセプトやブランディングの正しさを目に見える形で、
会社のみんなに証明してみせようと思う。


907
営業部には時間毎に小さく目標を設定させて、
目の前のあと1本を多く売ることだけ考えて
皆が行動するように、具体的で細かな指揮をとらせていけばいいんだよ。


2644
(眼鏡を掛けないと、目は見えない。目が見えないということは、
時に人からかけがえのない大切なものを奪ってしまうこともある。
自分たちは視力という、
人々の生活に欠かせない、とても重要なものを扱う仕事をしているのだ)
そんなメガネ屋にとって
「当たり前のこと」に改めて気づかされたのだ。


2651
この避難所でのボランティア活動を通じて、
メガネ屋にとっては、専門家としての技術や知識を用いて、
人々の視界を快適にしてあげることが何よりも一番重要なのだと、
この時はっきりと気づかされたのだった。


2654
オンデーズがお客様に本当に売らなければいけないのは、
安いメガネでもお洒落なメガネでもなく
「メガネをかけて見えるようになった素晴らしい世界」だったのだ。
「メガネ屋として知識と技術の向上に対する意識の低さ」
これがオンデーズが抱えていた問題の最も大きな本質の1つだったのだろう。


2693
どうしても「OWNDAYS」で買いたいと思わせるような
尖った商品を置くことができれば、
まだ事業を伸ばしていく勝算は十分にあると思う。
やっぱり、もう一度オンデーズのブランディングを
根本から見直さないとダメ


2831
イメージをデザイン画に起こし、
雰囲気の近い写真を集めて、
壁一面に張り出していき、
コンセプトを言葉にして資料にまとめる。
普通じゃつまらない。

特別なメガネ屋。

僕の頭に思い浮かぶのは、
どこか尖っていて危険な香り纏いつつ、
しかしどこかジェントルで、気高く洗練されたスマートな存在・・・。

そんな漠然としたイメージをマサルに話しながら、
少しずつ手分けして資料に落とし込んでいき、
他の誰にでもしっかりと解るように具体化していく作業に、
連日連夜、時間を忘れて僕らは没頭していった


2858
すべてのブランドのコンセプト・世界観のビジュアルイメージから、
店頭での展開方法、スタッフが販売時にセールスするポイントまで、
誰にでも解るように、詳細にまとめあげた渾身の資料だ。


4003
男なら荒れる海を越えていけ。そして自分を試してみろ。
広い大海原で思うがままに舵をとれ。
迷子になればまた港に帰ってくればいい。
若いうちにしかできないことをやらなきゃダメだ


4950
企業は「人」そのものなのだ。
優秀な人を惹きつけることができなければ、
企業は絶対に経営者の能力以上には成長しない。

「お金を産まない本社」にお金を掛けるのが間違いなのではなく、
「お金を産めない本社」を作ってしまうことが
問題の本質なのだ。





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