トイレの蓋が壊れていたので
コンドミニアムの専属の用務員さんと
たまたま会ったついでに
修理してくれるように頼んだ。
快く承知してくれたものの
ネジが壊れていて
かなり悪戦苦闘。
30分くらい奮闘して完成。
もののついでだから
部屋とトイレの境目の板が外れていたので
そこも修理してもらう。
これは15分くらい。
汗を垂らしながら
一生懸命に直してくれた。
「料金はいくらか?」
と聞くと、
「オフィスにきかないとわからない。」
と応える。
では、
「いつもならどれくらいもらう?」
ときくと
「100B」
と答える。
ということで
頑張ってくれたから
150Bを払うことにした。
すると何回も念をおされたことがある。
「このお金は自分へか?それともオフィスへか?」
なるほど。
通常はオフィスに頼んで
オフィスから用務員さんが仕事を割り振られて
やってきて
支払はオフィスにするシステム。
ダイレクトに仕事を頼むと
オフィスを通さないお小遣いの仕事になるわけだ。
タイではよくあることだ。
「君へのお金だよ。」
と言うと、満面の笑みで帰っていった。
前に働いていた旅行代理店でも
女性従業員がオフィスで
ダイレクトで航空券をお客さんに
売って小銭を稼いでいたことがあった。
タイで生活をしていると、
この様な表と裏を日本より頻繁に見ることがある。
特に、そのような副業に寛容な社会でもある。
寛容と言ったら聞こえが良いけど、
むしろ甘いというか緩い。
マイペンライという言葉は
「まぁ気にするな」的な意味合いがあるんだけど、
仕事であってもこの精神は発揮される。
これからタイで生活をしたいという人は、
この様な裏があることに潔癖であると
かなり苦しむことになるだろう。
タイの裏を垣間見た1日だった。