2016年10月13日木曜日

大和龍門という男

ちょっと夜更かししただけで
もろに次の日に影響が出る。



そんな歳になった。




さて、昔ガチンコというTOKIOの番組で
大和龍門という破天荒なおじさんが講師として出演していた。




その大和龍門さんを見ていて思ったことは
一つの道を究めようとする人は
そこで得た技術が体に染み込んで
生きざまとなっているということ。




例えば、
不良にあいさつをさせる場面があった。




不良たちはなかなか立たない。




その時の様子を見ていると面白い。




大和龍門は最初は
「立てよ!」と力で向かっていっていたのに
徐々に
「立ってくださいか?」

と声色を変え、
「おう!立ってください!これでいいか?」



と不良たちの周りを歩きまわり、
「立ってください!」と怒鳴りながら歩く。


で、立つと「おう!いいね」と
ちょっと力関係を対等に戻しつつ、
「おう!立ってください!立てぇ!」
「立ってください!立て!」


と徐々に「立て」を入れていくんです。



すると、立ってくださいに
不良は応じて立っているんですが、
意識的に「立て!」という言葉にも
応じていることになるんです。




でも、これは計算してやっているのではなく
剣の道で生きる大和龍門さんだから
微妙な力加減が本能的に読み取れるんでしょうね。




無刀の状態であっても
やっていることは
剣士なんです。




自分は剣の道には生きていないけど
このように何事にも真剣にぶつかっていれば
徐々に体得していけるものもあることでしょう。




1つ1つの行動を作業にしてしまわず
大切に生きながら、
自分の呼吸というか雰囲気というか
高めていきたいと思います。