2019年10月8日火曜日

バンコク日本人学校の授業参観で見えた先生の課題

バンコク日本人学校の中学部の授業参観に行きました。

中学1年生の理科の授業。


ちょっとがっかりかな・・・。
同時に「どしてだろう?」という疑問も。


新卒の先生は指導的に課題はあるのは当然で、
徐々に成長してくれたらよいと思いますし、
周囲も温かい目で見守ってあげる必要もあると思います。


でも、もう半年過ぎた10月です。
基本的なことは誰か教えてあげているのだろうか?
そんな疑問が浮かんでくる授業でした。



ワインを蒸留してアルコールを集める授業。


チャッカマンをもって違う班に歩き回って火をつける男の子。
他の班に歩き回っているのを目視しているのに
注意しない場面も多々ありました。


ちょっと子供に気後れしているというか、
遠慮しているような感じを受けました。


火をつける指示がないのに勝手につける子も。


立ち歩いて実験器具があるのに
肩でお互いを押し合ってふざける子。


プロレスのショルダータックルみたいなことをし合っていました。
でも、気づかないのか、特に注意せず。
気づかないレベルではないと思いますが・・・。


ガスバーナーに火をつけるときに
上からのぞき込むようにしている子も。
万が一大きな火が出たら本当に危ないことです。


管理職もちょっと見学に来ていました。
試験管を落として割った子がいて、
その掃除を手伝ってすぐに出ていってしまいました。


校長は1つの班の実験をのぞき込んで
すぐに出ていってしまいました。


授業の様子を1、2分見ていれば、
荒れている雰囲気はわかるはずなのに・・・。


自分が教師をしていたときは、
子供の顔や仕草を見ていたら、
荒れているかどうかくらいわかりました。
空気感で。


教室に入らなくてもドア付近で覗いただけでも
ある程度は察することができます。


これはセンスの部分もあるでしょうが、
あとから鍛えられる感覚だと思います。
でも個人差はあることなので何とも言い難いです。


ただ、気づいてあげて、
あとで指導してあげた方が新卒の先生にとっては
絶対に良いはずです。



「集まったアルコールは最後に火をつけます。」
「フラスコに残ったワインも最後は火をつけていいよ。」との指示。


「片づけるのが面倒だからでしょ?」
と子供に突っ込まれて、先生が苦笑いしている場面。


私は中学の理科の実験指導はしたことがありませんが、
でも自分なりに考えてみていました。


アルコールと水は沸騰の温度差によって分離されるので
蒸留して集めたアルコールが火がつく。


フラスコに残っていたワインはアルコール分が抜けていることと、
そもそも不純物が多いので火がつかない。


そこで蒸留に関する知識が深まるのかな・・・と。


でも、先生は温度など気にせず最後までぐつぐつ沸騰させていました。
火がつかない班もありましたが、
もしかしたら水分も蒸発してアルコールが薄まってしまったのかな?
沸騰中に温度をチェックする指示は先生からありませんでした。


ただ、もしかしたら、
何本か試験管に蒸留したアルコールを集めていたので、
徐々に燃えにくくなっていることを確かめたいのであればOKだと思います。


ただ、子供たちは試験管を順番に並べてはいませんでしたし、
その指示はなかったので、バラバラになっていると思います。


細かいことは別としてもっと基本的なことに課題があると感じました。


チャッカマンは必要な時以外は持ってはいけない。
それを徹底しないと危険です。


火はガスバーナーに火をつける時以外
勝手にチャッカマンに火をつけてはいけないのも基本。


銃みたいにして友達に向けている子もいれば、
ずっと手にもってくるくる回転させている子も。


正直、歩いて注意しに行こうかと思いました。


いくら中学生とはいえ、
ガスバーナーを付ける作業は一斉に同時にやった方がいいかな・・・。
もちろん、作業に習熟しているならバラバラでもいいと思います。


でも、見ている限り、
指示がないうちに元栓を先に開いて、
ガスバーナーの調節ねじを回して、
火をつけたらかなり大きな炎になっている班も。


大きな火にならなくても
のぞき込むような姿勢で火をつけている子もいました。


火が先。調節ねじが後。
できないレベルなら全員で一斉にやらないと。
ケガがないのが不幸中の幸い。


教室がぐちゃぐちゃしちゃったら、
一回すべての作業を止めて、
席に座らせて落ち着かせる勇気も必要です。


そして気づいた禁止事項は
すぐに全体で共有していかないと危ないです。


現場から離れていた自分が数十分見ても
色々気づくことがありました。
誰かもっと見てあげて指導してあげないと
ちょっとまずいかな。。。


せっかく全国からいろいろな先生が集まっている環境なんだから
もったいないと思います。


別に理不尽に批判したいわけではないんです。
でもクレーマー的になっちゃっていますかね(^^;


言い訳がましいですがクレームを言いたいわけじゃなくて、
子供たちにとっては貴重な一生に一度の1年間です。


塾に行っている子は塾で習うから別に構わないのでしょうが、
塾に行かない子にとっては学校の授業がすべて。
ここで習ったことが本来すべてなはず。
充実した実験ができるのも学校の良さです。
そのことを思うと・・・。


バンコク日本人学校は自分がいた学校。
期待している思いがあるから
がっかりするのかもしれません・・・


日本の教育を受けられる学校は1校のみ。
競争原理が働きづらい環境だからこそ、
自ら高めていかないといけないのかな。


もし関係者の方が読んでいて気分を害したのであれば
すみませんm(__)m

内部にいると忖度して言えないことってあると思うんですよね。
部外者だからこそ言えることってあると思って書きました。

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