2019年9月11日水曜日

教え子たちから教えられたこと【教師冥利】



6年のころに担任をしていて、
中1になってからはTJで指導していた子供たちが、
20歳になって会いに来てくれました。


3人のうち2人は2年ぶりかな?
もう1人は4年ぶりくらいでしょうか。
夜の12時半まで語り合いました。


巣立ったな。
巣立つなんておこがましい。

立派に踏み越えてくれたなと。


当時の思い出に花が咲きました。


あぁ、懐かしい・・・
古い記憶の棚卸状態です。



夢に向けて頑張る教え子を見て、
自分も頑張らないと!と気持ちが若返りました。


カーンアカデミーで英語で講義されている大学レベルの数学を
趣味のように学んでいるとのこと。


英語の論文を読み込んでいるとのこと。


大学を休学して海外に留学しようと考えているということ。


まだ科学者の夢を追いかけているということ。


旅行関係の仕事を目指してタイの大学で揉まれているということ。


それぞれの道を聞いていると、
世代交代なんだなという気持ちも沸いてきました。


42歳の自分が残りの人生でできることは何だろう。


そう考えていたとき、
子供たちが教えてくれたことがあります。


「小川先生と出会って確実に人生が変わりましたよ。」

「小川先生は他の先生と異質でした。
 普通じゃありえないくらい向き合ってくれました。」

「小川先生は先生じゃないんですよね。
 恩師という堅苦しい感じではなく、
 でも、お兄さん的な感じでもなく・・・」


「小川先生に泣かされたこと思い出しますよ。覚えてます?
 先生は怒鳴らないで淡々と話すんですよね(^^;」

注意されて泣いた経験を良い経験として私に話してくれるというのも
ありがたいことですよね。


このようなことを聞きながら、
自分がしていることは間違ってはいないんだなと実感できました。


子供たちから見れば、
自分は学校にいながらにして、
すでに枠からは昔から出ていたのかな?

ということは、今の選択は正しかったのかな?


そう教えられているというか、
気づかせてもらえているような気がしました。



学問的な知的レベルを考えても、
今の自分より彼らの方がもう上かもしれません。


正直、カーンアカデミーの講義なんて無理でしょう(^^;



ものさしを学力だけにおいて指導していたら、
こうやって会いに来てはくれなかったでしょうね。


人間としての自分に感じるものがあったからこそ
会いに来てくれている。


自分の生き方、指導観は間違っていなかったのではと
確信させてくれました。



こうやって時間も気にせずに
バイクで彼らの集まっているところに仕事終わりで出向き、
翌朝の心配もせずに夜中の12時半まで語り合えるのも
今の仕事だから可能なんですよね。


会いたいです。
おう、いいよ!


そう気軽に言える状態であること。


それは幸せなことだなと痛感した夜でもありました。


でも、自分が残りの人生でできることは
もっとあるはず。


未来を生きる若い彼らの前には甘味だけではなく、
苦みも来ることでしょう。

人生という料理を味わい尽くしてほしいですが、
苦みに耐えられないときは
ちょっぴり先に生きているので、
味わい方を教えてあげられる存在であれたらなと思います。


子供たちが未来に向けて頑張っている姿を見て、
自分もまだまだ、再び成長して会いに来てくれる彼らに
胸を張って現役でいられるよう頑張ろうと思えた夜でした。

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