2020年7月17日金曜日

古き良きタイを生きてきた

最近、ふと改めて自分の半生を振り返ることがあります。


たくさんの経験をさせてもらって、
その経験が寸分の狂いなくかみ合ってここまで
辿り着くことができたことの奇跡。
本当にピタっとかみ合っている奇跡です。


当たり前のことなんですけどね。


あの時、あの判断をしていなければ・・・
その連続の中の1つでもズレたら
今の地点にはいないだろうし。


でも、今とは違う地点にいるなら、
そこで今と同じようなことを
やっぱ考えている自分がいるのかもしれません。


ひょんなことからタイに来ました。


バックパッカーのような感じで来たことがきっかけです。

そして、現地採用として
多くのみなさんが経験できないような
底辺の生活も経験することができました。


4500Bのアパート。
殺風景な部屋に響く声。
でも、タイで確かに生きているという強い喜びがありました。

赤茶の水道。
水シャワーの寒さ。


部屋の床のタイルの冷たさ。硬さ。

ベッドのなぞの白い汚れ。


日本とは違うアパートの廊下。
エレベータの雑な動き。
デカいボタン。


はじめて入ったセブンイレブンは、
しょうじきセブンイレブンじゃなかったなぁ。


入り口にはセブンイレブン!って堂々と書いてあっても
中はタイの風味ばりばり。


まったく自分がイメージしていたセブンと違っていて
アウェーだなぁ・・・と感じました。



それが今やこれです。


こんなものがタイのセブンに置かれる日が来るとは。


今、タイに来た若い日本人の子にとっては、
これが普通なんでしょうね。
いや、これでも驚くんでしょう。


自分がマヒしているだけかもしれません。


でも、やっぱ昔と比べたら、本当に日本っぽくなりましたよ。
店員がタイ人だということを抜きにすれば、
全く異国情緒ないですから。


あるのかな?
やっぱ自分がマヒしているだけかも(^^;


こんなC1000タケダみたいな
ビタミンCのドリンクなんてありえないですから。


今や日本のテレビも普通に見られるし、
YouTubeもあります。


昔はそんなものなかったから、
部屋の中でタイのテレビを流していましたから、
家の中までTHEタイでした。


今こうやって書いているときも
部屋を見渡せば、すべてがそろっています。


よくここまで歩いてきたな・・・我ながら。


YouTubeで異国を紹介している番組があって
芸能人がキャッキャ言っていますが、
自分の家の近所があんな感じだもんな・・・
と不思議な感覚です。


自分はもう13年くらいいるから当たり前になってしまった光景を
すごく新鮮に味わえる人は幸せなことなんでしょうね。


むしろ自分は日本に2年に1回くらい帰国した方が
すごい新鮮味があるという逆転が起こっています。
その感覚も不思議です。


人生の前半戦では
本当にありがたい経験をさせてもらった。


これを自分だけのものにして、
ただ一人で満足して人生を終えるのは何か違う気がしています。


自分の経験を未来の子供たちのために活かしたいなと。
最近ちょくちょく思うようになりました。


それが歳をとるということなんでしょうかね。

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