机の上に置かれた。
その周りを多くの大人が取り囲む。
ある人はそれをありがたがり、神に感謝する。
ある人はそれでは足りないと不平不満をいう。
ある人はその水が取られないか不安になり、夜も眠れなくなる。
ある人はその水がいつかこぼれないかと不安になり、常に目が離せない。
ある人はそれは本当に水なのかと疑疑心暗鬼になる。
すると1人の少年が現れ、
迷いのない動きでその水をおいしそうに飲む。
笑顔であっという間に立ち去る。
周囲の大人は呆然とその幸せそうな表情の少年を目で追う。
そして我に返り机を見ると、
殻のコップがある。
お互い顔を見合わせ、
恥ずかしそうにうつむいた。
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