2025年12月21日日曜日

永遠に続くもの

人は頭で考えて生きている。


だから、物事を自分の目と頭を通して、

ゆがんで理解することがある。


永遠に続くものはこの世には無い。

絶対に。

ダイヤモンドですら目には見えない程度で

今も劣化し続ける。


でも、自分の頭の中では永遠に続くものがあると信じる。


無いものをあると信じるのは自由。

他人に強要しないのであれば。


しかし、それを強要したくなる。

自分があると思えばあるとしか思えないから。


理解が得られなければと苦しむ。



永遠に続くものは無いのに、

それがあると信じる。

だから苦しくなる。


無いのだから、永遠に手に入らない。


入ったと思っても、心のどこかで無いと知っていて、

永遠を疑い続ける。

だから苦しい。


いずれにせよ、永遠を求めれば苦しい。


そうやって、遠い先にあると幻想を抱いている

「永遠に続くもの」を追い求め、

目の前にある幸せすら壊す。


そうやって、求めては壊す。

それを繰り返す。


と、頭でわかっていても、

やってしまうのが人間。

仕方が無いこと。


それが生きるということなのかもしれない。


お金があれば幸せ。

仕事でうまくいけば幸せ。


でも、それもきっと永遠には続かない。

もっと、もっと、もっと。

安心を得るために、もっと求め続ける。



そう考えてしまう人が悪いわけではない。

永遠に続くものを提供できない人、物、世の中が悪いわけではない。


何が悪いというわけでも無い。


ただ、そういうことが、生きていればある。

ただそれだけ。



永遠に続くと思われているものも、

壊れてみたらあっけない。


そして人は忘れる。

あっけなく忘れるのだろう。


そしていつもの日がやってくる。


悲しんでいても、壊れたものは戻らない。


あきらめる。

受け入れる。



いつか自分という存在も忘れ去られる。


俺も大切な何かを忘れる日が来るのだろうか。


そんなことは今はわからない。


ただ、今日を生きる。

その先に答えはあるのだろう。

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