古武術家の甲野善紀さんと
バガボンドの井上雄彦さんが対談した本
「武」
を完読しました。
正直、途中から
「買ったからには一応読むか、もったいないし」
程度の超速読モードに入ってしまいました。
私はバガボンドも好きですし、
古の剣術の達人にも興味があるので、
この対談は面白いだろうなと思って買ったんです。
が、バガボンドを描いているわりには井上さんが古武道などの知識がなく、
表面的なことしか質問することができず。
甲野さんも初心者に教えるように
基礎的なことしか伝えないんです。
多少甲野さんに興味があった人なら
すでに一度は聞いたことがありそうな話題が多かったのです。
YouTubeで検索できるレベルの内容です。
その結果、超高速読みになってしまいました^_^;
私が読みたかったのは
もっと古の剣豪の思想の部分です。
何を考えて、どのように稽古に励んでいたのか。
甲野さんが何を考え、どこを目指し、
どのように日々稽古を積み重ねているのか。
そこに興味があったんです。
基礎的な動きの説明などはYouTubeで無料で見られます。
例えば、
「今までの運動ではねじりを元に行動していたけど、
古武術では、体をできる限り小さく分解し、
その集合体をバラバラではなく、
一気に動かすことで爆発的な力を使うことができる」
とあります。
これも甲野さんについて多少調べたことがある方なら知っていたこと
ではないかなと思います。
武士について後半は書いてありましたが、
武士道や葉隠を読んだことがあったので、
そんな新しいこともなく、さらっと読みました。
ということで、
再読することはないと思うので残念ながら処分する1冊となりました。
個人的にはおすすめできない1冊でした。
それでも、今まで古武術などに興味がなく、
あらためて興味が沸いた方にとっては、
目から鱗な体の使い方などの知識は手に入れられることでしょう。
一応、興味ある方はこちらから
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