タイの知人(タイ人と日本人のハーフ)と食事をした。
で、食事の席で、彼が信じている仏教の話になった。
日本人である私は仏教か?と聞かれて、
いや、仏教ではないけど、根本には仏教的な思想があると伝えた。
で、話はいろいろあったんだけど、
印象に残ったことを少し。
まず、彼が言うには、仏教は5つの守るべきルールがあるとか。
その中に、盗まない、嘘つかない、不倫をしない、お酒を飲まない
というものがあった。あと1つなんだっけ・・・忘れた。
これを守ると死ぬときに心が軽くなって天国に行けるとか。
もちろん、自分も人に迷惑をかけることはしてはいけないとは思うけど、
素直に納得できないところもあったので、
軽く彼に伝えてみた。
まず、盗まない。
石川五右衛門という天下の大泥棒がいて、
彼は悪いお金持ちからお金を盗み、それを庶民に配って
英雄扱いされていて、日本人もそのストーリーを好んでいるからこそ
昔から今まで伝承していると。
日本人は盗むに関しては、ただ悪いというのではなく、
盗むという行為の裏側まで読み取って、善悪を決めているところがあって、
仏教的にはどうなんでしょうね?と話してみた。
さらに、嘘。
確かに嘘は悪いんだけど、
日本では嘘も方便って言葉があると。
で、自分も女性に年齢を聞かれたら、
そのままストレートに答えず、軽く嘘つくよと。
ストレートに言えば、相手は傷つくかもしれないから。
だから、仏教の5つのルールって、しゃばではなくて、
あくまで出家した人に適したルールなのかな?と伝えてみました。
あと、不倫。
これはマディソン郡の橋って素敵な映画があって、
不倫ということも社会的なルールに基づけば悪いことであるんだけど、
周囲に迷惑をかけず、お互いが真の愛を育むこともあるのでは?
そもそも一夫多妻の国もあるし、出会うタイミングがずれただけで、
後から真実の愛に巡り合うこともあるのでは?
その真実の愛に気付いた心を無視すれば、
自分の心に、相手の心にも「嘘」をつくことになるのでは?
と。
あと、お酒を飲まない。
そもそも今飲んでるし・・・^^;
お酒が悪いのではなく、お酒を飲んだあとに
自分がやる行為が悪いのであって、
お酒を飲まないと決めなくても良いのかなと。
ということで、仏教の5つのルールだけど、
しゃばではなく、お寺、出家した人のためのルール、
もしくは、心が弱い人、人生1回目の人のためのルールだと思うんだ
ということを伝え、お互い考えました。
こうやって、仏教を正式に学んでいない自分、
仏教を学んでいる知人。
意見を交流させると新たな視点が生まれて面白かったです。
ただ、仏教を正式に学んでない自分としては、
やっぱ人間って弱い生き物で、どうしても、深く物事を考えらない人がいるから、
シンプルに人間という生き物を良くするために、
5つのルールというわかりやすいものを、ずーっと昔に作ったところに、
仏教のすごさがあるのかなと思いました。
人間塞翁が馬。
何が良くて何が悪いか。
死ぬときになってみないとわからないもの。
今勝手に決めつけないで、自分の心を大切にして、
今、この瞬間を大切に生きていきたいなと思いました。
また次回も仏教問答の続きを書こうと思います。
テーマは生まれ変わり。ではでは。
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