その昔、バンコクに住み始めたころ、
ほぼバックパッカーに毛の生えたような現地採用生活をしていた。
安いサービスアパートは、どこか薄暗く、
でも南国の暑さのお陰か陰気な感じは無く、
タイ独特のどこか無骨な作りのド・ローカルなアパートだった。
エレベーターのボタンだ安っぽい出っ張ったボタンで、
ドアがいちいち大げさな音を鳴らしていたなぁ。
自分の部屋の正面は高齢のアマさんが住んでいて、
夜にあまったご飯を恵んでくれた。
斜め前にはロシア人の娼婦が2人住んでいた。
当時の自分は本当に貧乏生活で、
部屋にパソコンは無く、
安いサービスアパートにもパソコンが使えるスペースはなかった。
ただ、そのアパートの近くには
ラチャプラロップタワーマンションという当時の現地採用の日本人にとって
ちょっと有名なマンションがあった。
そこは日本人が多く住んでいて、
自分もいろいろな情報は耳にしていた。
沈没組。
そう呼ばれる人も多くいるらしい。
何の仕事をしているのかはわからないけど、
ビザなし、給与も現地採用の中でもかなり安く、
なかにはアングラの仕事をしている人もいるとか。
自分も当時は似たようなものだったけど、
一応サラリーマン勤めではあったから、
自分は違いますよ的なオーラを少しだけ身にまとって、
そのラチャプラロップタワーマンションの1階にあるネット屋を利用していた。
いくらだったかな。
10Bで20分~30分くらい使えたかな。
1か月に数回、知人や身内にメールを出したり、
ちょっとした情報収集のために使った。
そこに行くと、バンコク在住何年なんだろう?
といった感の日本人がいて、
何回も通っているうちに顔見知りにもなった。
話を内容は細かくは覚えていないけど、
ビザもなく、底辺の生活を送っていることは
聞いていてわかった。
中には風俗的な女性のヒモのような生活をしている人も。
そんなところの近辺で自分も生活していたから、
バンコクの日の当たら無い部分をどっぷりと見ることにもなった。
その変の話はあまり書けないこともあるけど、
自分の人生の1ページであることには変わりはない。
ふと思い出しまた。
日の当たらない部分をもっと詳しく!ラチャシリーズもっと書いて
返信削除コメントありがとうございます。
削除日の当たらない部分は日を当てないからこそ良いのです^^;なんて。
時が来たらまた語ろうと思います。