2016年10月26日水曜日

塾の教師、学校の教師・・・やりがい。


塾で教師をしていて痛感すること。



それは、接することができる時間が
強烈に少ないということ。



少ないからこそ、
その時間の使い方を濃密にする必要が出てきて
そこに創意工夫が生まれるし、
話の熱量が増す。




でも、熱量を増しても
創意工夫を積み重ねても
本人のやる気が高まっていなければ
意味がない。


水を飲みたがっていない馬を
水飲み場に連れていっても飲まないのと一緒。



やる気を高めるためには
自分のことを信頼してもらい
信頼関係ができた上で
色々と伝えていく必要がある。




でも、信頼関係を築くには
塾の1回2時間。
さらに週2回という限られた時間では
かなり至難の業となる。




だから、システマチックな無機質な
教育が塾で行われがちになるんだろう。



でも、自分は体温の無い教育はしたくない。
だから毎日もっともっと良い方法はないものかと悩んでいる。




そんな時、ふと学校の先生が羨ましくなる。



自分もかつていた場所。



朝から午後まで信頼関係を築くには
十分すぎる時間がある。



本当に教える時間はたっぷりある。
これほど教育環境が優れた場があるだろうか。




バンコク日本人学校は自分がいた学校。
とっても魅力的な場所だったが
今は戻りたいという気持ちが萎れてしまった。



学級通信。
A4一枚の統一・・・




自分は好き勝手にB4両面で2枚で出すこともたびたびあった。
A4だけでも必ず両面びっしり文字で埋めつくした。
時間割なんて高学年だったから学級通信には載せなかった。
伝えたいことがあり過ぎて、
時間割に紙面を使いたくなかった。



とにかく親に子に伝えたいことが溢れていた。




今のA4一枚の片面では我慢できないだろうな。




いずれにせよ、
1日2時間、週2回で
自分はどれだけ子どもたちの人生に影響を与えることができるか。



日々、自分と子どもたちとの戦いだ。




ただ、勉強ができるだけのお利口さんを育てたいわけではない。



心をもった人間を育てたい。
夢をつかむ意識の高まった人を育てたい。




そんなことを考えたくなる夜もあるもんです。